今回は、カニ処でしか食べられない、期間限定のコッペ丼をご紹介します。
コッペガニ、セコガニ、香箱ガニ、セイコガニ・・・地域によって様々な呼び名を持つこのカニは、松葉ガニ(越前ガニや、ずわいがにとも呼ばれます)のメスのこと。オスに比べ小ぶりなため、あまり遠方の市場には出回らず地元で消費されることの多いカニですが、濃厚なカニ味噌、さらにうまみを凝縮した内子(うちこ)に粒々の食感がたまらない外子(そとこ)は、遠方から訪れるリピーターもいるほど。
カニの資源を守るため、メスの漁は12月下旬までに制限されているため、とれたて新鮮なコッペガニを味わえるのは11月上旬のカニ漁解禁から12月末の約2ヶ月間だけ。冬の海からのスペシャルギフトですね!!

本日お邪魔したのは、天橋立の文珠側、智恩寺門前通りにある「梅渓(ばいけい)」さん。海鮮丼やアサリそばなどが看板メニューの、旅館も営むお食事処です。
ここで、期間限定メニューとして提供される「セコガニ丼」。
当地宮津ではコッペガニと呼びますが、「関西圏ではセコガニの方が有名ですやろ」と店主の山﨑 太市(やまざき たいち)さん。

メニューに目を通し、お目当てのセコガニ丼を注文してしばらくすると、トレーに乗って本日の主役、セコガニ丼が目の前に。

大きな丼の白いご飯の上に、ていねいに下ごしらえされたカニの身が、山盛り乗っています。鮮やかなオレンジ色をした内子は、カニ味噌をまとってキラキラと輝いています。ツブツブした外子の濃いオレンジ色も、食欲をそそります。足のむき身は整然と並べられ、胴体部分のほぐし身とともに惜しげもなく盛られています。まるで宝石箱!! That's AMAZING!!

「お好みで三杯酢を上からかけてお召し上がりくださいね。」
お店のお姉さんが素敵な笑顔でサーブしてくれました。
mmm...今すぐ食べたい! でも写真とらなきゃ・・・ でも食べたい・・・ でもお箸で崩すのもったいない・・・
ほんの数秒の葛藤の後、食べたさに勝てず、外子をパクリ。 海の味がする!!やっぱりおいしい!!
ここで少し心を落ち着けて、写真を数枚撮ってから、いざ実食。
最初はカニそのものの味を楽しむべく、そのまま内子、むき身を味わいます。カニ・カニ・カニ・・・口の中がカニで満たされる幸福感は、今思い出してもうっとりするほど。カニのおいしさを再確認した後で、少し味を変えて楽しもうと、三杯酢を丼の上からまぶしてみました。

やわらかな酸味がカニの風味を引き立てて、より一層うまみ、甘みが強く感じられ、白いごはんとも相性抜群です。セコガニ丼を注文すると、お味噌汁、御新香もついてくるのですが、その存在を完全に忘れて丼をペロリと完食!!ほんとにおいしかった!!
このセコガニ丼には、コッペガニが約2杯使われているそうなので、このお値段ならとってもリーズナブルですね。ぜひこの冬の海のスペシャルギフト、セコガニ丼を食べに海の京都・宮津へお越し下さい!!

セコガニ丼が食べられるお店は
●お食事処 梅渓 宮津市文珠644 TEL 0772-22-5145
●瑞松苑 宮津市国分10 TEL 0772-27-1488
その他にもコッペガニが食べられるお店あります!!詳細は、お問合せください
丹後観光情報センター 0772-22-8030(天橋立ターミナルセンター内)
http://www.amanohashidate.jp/lang/en.dining.html